> コラム > わが社の自慢できる保全員・オペレーター#14(東レエンジニアリング西日本)

コラム

わが社の自慢できる保全員・オペレーター

お互いの専門を活かしゼロトラブルへ

 

東レエンジニアリング西日本株式会社
稲津 昇 さん
藤田 一勝 さん

本記事は、輝(2023年10月)発行時点の情報です

はじめに


本記事は、2023年12月に発行した輝(全国設備管理強調月間企画)で掲載した “わが社の自慢できる保全員・オペレーターインタビュー”の東レエンジニアリング西日本株式会社 稲津 昇様と藤田 一勝様の記事をWEB化したものです。

電気保全×機械保全のエレコ保全

電子情報材料のひとつである”エレクトロコーティング(以下エレコ)材料“の製造工程では、トラブルが発生すると損失金額、品質影響が大きく、東レエンジニアリング西日本ではトラブル削減が喫緊の課題だった。この課題に取り組んでいたのが、電気保全を担当する藤田一勝さんだ。そこに2018年に機械保全を担当する稲津さんがチームに加わり、互いの専門性を活かしながらエレコ保全を大きな改善に導いた。とはいえ2人は「特別なことをしたわけではない」と口を揃える。

チーム全員で共有して徹底する

発生するトラブルを工程や重要度ごとに整理し、解決への優先順位をつける。次にトラブルの本質原因と再発防止策を考え抜く。そしてグループ員全体で日常点検を行い、トラブル予兆の早期発見に努める。「工程安定化(ゼロトラブル)で、生産量を最大化することを常に意識する」この想いをチーム全員で共有し、徹底した。これにより2021年にはトラブル件数を2018年対比9割もの大幅削減に成功した。

互いの専門を活かしゼロトラブルへ

そしていま、DX化を視野に入れ、藤田さんがリーダーとなって五感点検の見える化に取り組んでいる。予兆監視のシステムを構築すべく「日々、つくって、改善しています」と苦労がしのばれる。一方の稲津さんは「トラブルが発生しても思いも寄らない状況下で復旧しないといけない場合がある。どれだけ最短時間で復旧できるかの発想力は座学では伝わらないから、若手には現場、現物で教えたい」と話す。今後もこの2人が工程安定化のキーマンとなり、真のゼロトラブルが実現しそうだ。