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コラム

 

徹底した聞き取りが再発防止の特効薬

 

アイシン軽金属株式会社
野村 祐貴さん

本記事は、輝(2023年10月)発行時点の情報です

はじめに



本記事は、2023年10月に発行した輝(全国設備管理強調月間企画)で掲載した “わが社の自慢できる保全員・オペレーターインタビュー”のアイシン軽金属株式会社 野村 祐貴様の記事をWEB化したものです。

悔しさが発奮材料

キャリア17年目の保全員、野村祐貴さんはアイシン軽金属のダイカスト工場に勤務する。保全対象はダイカストマシン128台、付帯設備は約2000台と膨大な数に上るが、野村さんはこれらを20人の同僚たちとともに管理する。野村さんは「入社当時から保全の仕事は面白かったですね。毎回違う事案を自分の力で解決していくのは嬉しかったし、自信にもつながりました」と話すが、若手の頃は現場からの「お前じゃダメだ」「早く直せ」と言う声に悔しい思いをしたことも。それが発奮材料となったようで、いまや組長として現場からも頼られる存在となっている。

徹底した聞き取りが再発防止の特効薬

信頼を勝ち取ったのは「再発は恥ずべきこと」とするその姿勢だろう。現場へ足を運び、とくに注力するのがヒヤリングだ。なかでも「止まり方」については、どう止まったのか、音や振動はどうかなどを丁寧に聞き取り、そのうえで真因を探り出し、的確な修理・修繕を行っている。現在は「故障ゼロ」を目指して定期整備と改良保全を徹底しているが、いずれはこれら活動を予兆管理・予兆保全へと発展させていきたいと考えている。

資格取得は自分のため

野村さんは機械保全技能士(機械・電気)など取得した資格も多い。「資格はなによりも自分のためになる」と後輩にも取得を勧め、講師として指導も行っている。有望な後輩もいるそうで、今後、彼らへの指導にも熱が入りそうだ。

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