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コラム

 

製造の方々からの「ありがとう」が嬉しいですね

 

豊田合成株式会社
 岩田 信彦さん

憧れの先輩の背中を追って

岩田伸彦さんは工業高校を卒業後、豊田合成に入社して12年、そろそろ中堅という立場だ。
入社当時は機械の種類や部位の名前など覚えることが多く、「大変な仕事だな……」と後ろ向きになってしまうこともあったという。
そんなとき、岩田さんには頼れる先輩がいた。
「現地現物で、何がどのように悪いかを確認し、処置をする。しかも元に戻すだけでなく、再発防止のための〝プラスアルファの改善〞を加えている。その仕事ぶりに憧れました!」
わからないことはしつこく尋ね、メモを取りつつ、わかるまで教えてもらったそうだが、先輩方は嫌がらずに付き合ってくれた。
そうして獲得した知識をもとに実力をつけていった。そんな岩田さんが20歳のときに転機が訪れた。

試練と成長

豊田合成九州の支援に一人で赴くことになったのだ。ほかに頼れる人はいないうえ、専門の機械保全以外に電気保全も担う必要があった。
その期間は4年におよび、「毎日、毎日、大変だった」と当時を振り返る。
しかし、そのおかげで、一人でできる力、やり遂げる力が育まれたとも実感している。

正常な生産ライン維持の近道

豊田合成は高度な技術力でゴムや樹脂を使った自動車部品の製造を行っており、岩田さんはブレーキホースの製造工程の機械保全を担う。
100種類以上の機械の管理を行うなかで、毎日、現場に赴き、現物である機械の状態と状況を確認することがルーティーンとなっている。
その理由は「現地現物で破損や故障の原因を見つけて、長時間の停止にならないよう備えておくから」と説明。
そうした現場とのコミュニケーションの積み重ねこそが、生産ラインを良い状態で維持するための近道と理解している。
それでも自分一人で解決するのは難しい事案があれば、今でも先輩方に相談する。
周りにはまだ「背中を追いたい先輩」がいて、それが自身の技術力向上のモチベーションにもなっているからだ。

自分自身も憧れる先輩へ

後輩には「早く一人で修理に行けるようになってほしい」と思う。
先輩が丁寧に教えることは大前提としながらも「まずは考えてもらいたい」と。
「ラインが止まれば焦ります。それでも考えていていい。じっくり考えるその時間が良い保全員を育てますし、僕もそうやって育ててもらいました」
保全員でよかったことは何か問うと、「製造の方々に『修理してくれてありがとう』と言われること」と笑顔で答えた。