> コラム > わが社の自慢できる保全員・オペレーター#7(マツダ)

コラム

 

 

保全を考えることは安全で信頼できるクルマをつくること

 

マツダ株式会社
 冨士本 拓己さん
 藤川 隆さん
 吉田 淳二さん
 座賀白 尚さん

保全の匠

「保全員とは安全で信頼できるクルマをつくっていると考えることができること」と、マツダで23年のキャリアを有する冨士本拓己さん。
そのためには部品一つひとつの機能を理解し、動作原理に基づいて機能低下している部品を発見し、診断補修できる能力を有すべきと考える。
入社当時の彼は「渡す工具を間違えたり、しつこく聞きすぎて叱られたこともあった」とか。
しかしその探求心が、新旧を問わないさまざまな機械への造詣を深め、設備を高いレベルで維持管理することにつながっている。

設備の維持管理に取り組む冨士本さん

効率的に維持管理できる技能集団づくり

続いて金型保全に18年間向き合ってきたのが藤川隆さんだ。
知らない知識やできない作業に対して、ひとつずつ自分の力にしてきたことが卓越した補修技能、圧倒的な知識として結実し、同僚から厚く信頼・尊敬されている。
目指すのは金型保全チームを「効率的に維持管理できる技能集団」にすること。そのため藤川さんは、自身が持つ技術や知識、問題発生時の解決手法を効率よく伝えられる仕組みづくりを進めたいと考えている。
また保全の立場から管理・維持しやすい金型導入に向けて、設計基準の策定も進めている。

卓越した補修技能・圧倒的な知識を誇る藤川さん

技能・技術の伝承

一方、オペレーターの立場で保全を考えている一人が吉田淳二さんだ。マツダに入社以来、30年に渡り塗装の最終工程である”上塗“を担当してきた。
その経歴で培われた豊富な知識と圧倒的な経験値により、幾多の不具合を問題解決へと導いていった。
そうした吉田さんの知見をもとに進められているのが塗料供給から塗装設備までを網羅した、機能保障制度の構築だ。
吉田さんは「機械の維持管理をはじめとするさまざまな問題に対して、迅速かつ最適な処置が誰でもできる、そんなバイブルを作り上げることを目標に置いています」と未来を見据えている。

技術の伝承に余念のない吉田さん

5Sの徹底追求

そして日々の点検、メンテナンス作業で使用する工具類の整理・整頓に取り組んだのは座賀白尚さん。
工具類を探す時間が点検時間を阻害しているという問題を解決するため、他部署の事例を参考にしながら、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)と徹底的に向き合った。
「工具や備品が定位置にあることで、故障やメンテナンス時のロスを最小化でき、結果として正常と異常が判断しやすい現場となり、生産性の向上につながることがわかった」と座賀白さん。
それぞれの保全員、オペレーターが、マツダの明日を支えている。

職場の5Sに取り組む座賀白さん

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