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『これからのモノづくりと経営者へのメッセージ2024広島』の開催レポート

 

『これからのモノづくりと経営者へのメッセージ2024広島』開催レポート

『これからのモノづくりと経営者へのメッセージ』とは?

 日本の製造業は、国内外の多岐にわたる問題、課題に対し、「日本のモノづくりを残していけるのか」という危機感が募っている。
 「これからのモノづくりと経営者へのメッセージ」では、この日本の状況を打開するため、これまでさまざまな困難を乗り越え、日本の製造業の発展に貢献してきた経営者の方々に、現在の日本のモノづくりに対する考え方、そして、これからの展望をお話いただいている。
 今回は、本企画第3弾の講演会である。マツダ株式会社 代表取締役会長 菖蒲田 清孝 氏に基調講演を、執行役員 向田 光伸 氏には事例紹介をいただき、両名により日本やマツダのモノづくりについての考え方、取組みをご講演いただいた。さらに、マツダ株式会社の工場見学会をとおして、ご講演内容をより間近で実感いただく企画となった。
 また、オープニング講演として、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会 会長(トヨタ自動車株式会社 エグゼクティブフェロー)河合 満 氏から、モノづくり現場でのDXの取組みについてお話させていただいた。

左からマツダ向田氏 トヨタ河合氏 マツダ菖蒲田氏 マツダ宮脇氏 ※イベント開催当時

これからの日本のモノづくりをリードする皆さんにお伝えしたいこと ~マツダ株式会社の取組み~

 ”高品質の製品を低コストで提供する”という”人々の意識”と、それを”裏付ける技術と技能”で国を豊かにしてきた日本のモノづくり。時代は、効率や生産性から、心の満足や精神的な豊かさを求める時代へと変化してきている。今後も日本のモノづくりが競争力を発揮し続けるために何が必要か。
 菖蒲田氏からは、自身の経験談を踏まえて(失敗談も含めながら)、上記の課題について考えるキーワードをお話いただいた。菖蒲田氏の時代の捉え方、会社経営に関しての熱い想いは、参加者から多くの共感が寄せられた。
 さらに、向田氏からは、菖蒲田氏の考えの具体的な取組みとして、働きがいのある工場の実現をお話いただいた。全員参加のアプローチと若手人材育成を基盤とした活気ある職場づくりが紹介され、講演後の工場見学では、その取組み成果を目の当たりにした。とくに印象的だったのは、各現場で大変活発にTPM活動がされており、その取組み・成果を現場の方々が誇りに感じていたことだ。
 そして、それが現場の雰囲気を明るく、楽しくさせ、更なる改善に取組む。菖蒲田氏が話されていた「自考動型人材の育成」の考え方が、働きがいのある工場として現場に浸透していた。

講演に臨む菖蒲田氏

参加者の困りごとをとおして

 参加者アンケートの回答内容を見てみると、DXやカーボンニュートラルへの取組み、新技術・新設備の導入など、参加者は、さまざまな観点での経営に関わる困りごとで悩まれている。そして、その課題を各々追求すると、大部分は「人材育成」、「人材確保」、「モチベーション維持」、「コミュニケーション」などの人材に関わる課題に紐づくと考えられる。つまり、激変する時代においても、それを乗り越えるためには、「人づくり」が重要であり、「現場」を熟知することが欠かせないということだ。
 菖蒲田氏、向田氏においても、上記に関わるお話をされ、当会会長の河合氏からも、これまでのトヨタ自動車での経験をもとに、人を磨くことの重要性が説かれていた。
 今回の講演会・工場見学会では、参加者の方々の困りごとに対して、参考となる企画になったのではないかと思う。
 当会では、今後も「日本のモノづくりを残していけるのか」という危機感を乗り越えるべく、さまざまな経営に関わる方からお話を伺い、「今後の目指すべきモノづくりのすがた」を発信していく。

講演会後の聴講者を交えたディスカッションの様子

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