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active2022

本記事では、2023年2月に実施した自主保全士成績優秀者表彰式の記念冊子である「Active」の内容を抜粋し、紹介するものです。

目指される先輩になろう

自主保全士成績優秀者表彰、誠におめでとうございます。
皆さんが、各社・各工場で“ー級を取得しだ’、“二級を取得しだ’、皆さんの背中を見て部下たちや後輩、
また、いろいろな方が、『あの先輩を目指そう』、『ああいう人になろう』、と必ず思ってくれると思います。
現場での自主保全が如何に大切か。私自身も自主保全の大切さを体験してきました。
設備故障や品質不良といった設備起因の不具合をダメになってから設備課が直す、メーカー保全を待つ、これでは手遅れです。
日頃から一番使っている・一番知っている人が自分の機械について考え、常に状態を気にしながら仕事をしていく事が何よりも大事だと思います。

次世代のキーマン

今、製造業は人手不足となっています。
工場にはなかなか人が入らず、IT関係・ソフトウェアシステム関係に人が増えている状況です。
人口減・少子化という我が国の状況を考えると、製造現場では自働化比率が今まで以上に上がると思います。
自働化比率が上がるという事は、保全すべき設備が増えていくという事です。
自働化が進むほど、設備の維持管理が重要になります。
設備が故障となれば、いくらいい設備を現場に入れても、モノがつくれず、効率も上がりません。
このような状況にならないようにするためには、現場に携わる人の感性が大切です。
これからの現場には、感性を持った人たちが、しっかり自主保全を行う事がますます大切です。
つまり、皆さんは『次世代のキーマン』です。ぜひ自信を持って自主保全を進めて欲しいと思います。

新たなスタート

検定を通じて学んだ知識を職場の中で自信をもって実践してください。
『合格した時がゴールではなく、新たなスタート』です。自主保全士検定に合格した事で終わりではなく、新たなスタートなのです。
皆さんが‘‘ー級にふさわしい”、‘‘二級にふさわしい’’、‘‘優秀な企業にふさわしい’’取り組みを継続してさらに現場を進化させていくことが、何よりも大切だと思います。
今日を境に、新しいスタートという気持ちで、また、職場で“目指される先輩’’として頑張っていただ<ことを祈念致します。

公益社団法人日本プラントメンテナンス協会 会長
トヨタ自動車株式会社 Executive Fellow
河合 満

関連

①自主保全士認定制度

 自主保全士認定制度に関する総合ページです。

②Active(自主保全士成績優秀者表彰式記念冊子)

 2022年度試験の成績優秀者の声をまとめた記念冊子です。