> ページ > 『Maintcon 2022』への参加レポート

2022年11月28日(月)~30日(水)の3日間、バーレーンにて、GFMAM(Global Federation on Maintenance & Asset Management)の会合および国際的なメンテナンス大会Maintcon 2022が開催されました。

  

 

当会も加盟しているGFMAM(Global Federation on Maintenance & Asset Management)のメンバーである、中近東メンテナンス協会(GSMR:Gulf Society for Maintenance & Reliability)の主催によるもので、当協会から松田善介研究員と中村努事務局長が参加いたしました。

 

『Maintcon 2022』については、当会機関誌『プラントエンジニア』にて詳しくご報告する予定です。

今回は『Maintcon 2022』と同時に開催されたGFMAMの会合の様子をお伝えします。

 

 


 

  GFMAMについて

  メンテナンスとアセットマネジメントの分野での知識交流・標準化・国際協調を目指して2010年に発足。

  現在13の非営利組織が加盟する国際的な組織。主なミッションとして、次の3つを掲げる。

  ・メンテナンスとアセットマネジメントに携わる人々の地位向上・強化

  ・メンテナンスとアセットマネジメントの知見の共有・標準化

  ・GFMAMの活動を通じて加盟組織の活動活性化

  日本からは当会(2013年加盟)と(一社)日本アセットマネジメント協会(2017年加盟)がメンバーとなっており、

  メンテナンスとアセットマネジメント両分野の専門組織が加盟する唯一の加盟国となっている。

 


 

  

 

Global Maintenance Day(世界メンテナンスの日)の制定

毎年6月9日を、“良好なメンテナンス、メンテナンス技術者の献身、それらがもたらす社会貢献を祝う日”とする「Global Maintenance Day(世界メンテナンスの日)」と制定しました。詳しくはこちらのページをご覧ください。

 

Global Maintenance Dayの制定にあたって、当会は、長年、毎年6月を「設備管理強調月間」として、設備管理への意識を高め、設備管理の重要性を広く認識してもらう活動を行ってきた実績を踏まえ、Global Maintenance Dayを6月とする事を主張しました。

 

加盟各組織からも様々な日程が提案されましたが、当会の主張の効果もあり、投票によって6月9日がGlobal Maintenance Dayとなりました。

 

 

新たな協働プロジェクト

当会から、GFMAMの新たな協働プロジェクトとして、「メンテナンスとアセットマネジメント分野におけるデジタルトランスフォーメーションの概念整理のプロジェクト」を提案しました。

  

これは、加盟組織各国でのデジタルトランスフォーメーションの活動や特徴を整理分類することで将来像を導き出そうとするものです。特に、IoT技術を用いたデータ処理・分析能力を持ったプロフェッショナルな将来像として「メンテナンス・サイエンティスト」という概念を示しました。この新しい側面を持ったメンテナンス・エンジニアに求められる能力・スキルのスタンダードについて、今後議論が繰り広げられるものと推測します。

 

この新しい協働プロジェクトは、『Maintcon 2022』でも注目を集め、最終セッションにおいて、松田善介研究員が急遽パネラーとして登壇して紹介したところ、35か国から集まった参加者の多くから「メンテナンス・サイエンティスト」という新しい概念について大きな期待が寄せられました。

 

 

 

当会は、今後もGFMAMをはじめとする国際組織との協働を通じて、海外に日本流モノづくりの浸透を図ってまいります。

あわせて、その活動を通じて得られた海外からの情報を、当会機関誌やウェブサイト、発表会等を通じて皆様にご紹介していきます!